幼児教室との関わり

発達障害の息子への取り組みを振り返って、良かったと思うことの1つに幼児教室があります。

3歳から息子の担当医がアドバイザーに入っている療育施設に通うことになりましが、

療育と幼児教室で行っていることに共通項目が多かった

同じ教材の多さに、「やってきたことは間違ってなかったんだな」と安心したのを覚えています。

幼児教室は年齢や先生との相性で、変えていくこともおすすめします。

どこの幼児教室を選ぶのか、先生との相性も含めてお伝えできればと思います。

目次

幼児教室へ入ったきっかけ

幼児教室へ入ったきっかけは、恥ずかしながら「子供の育て方がよくわからなかったから」です。

出産2日後に父が急死し、自営業をしていた実家も私も赤ちゃんの事どころではありませんでした。

ゆっくり育児に取り組むという生活ではなく、会社を継続させる為、初めて見る書類に埋もれて寝る日々でした。

少し仕事が回りだし、ようやく育児に向き合えた時には、もう10か月経っていたと思います。

夢見ていた理想の育児とはかけ離れていて、思考停止でした。

仕事に育児、睡眠不足、父を失った母のメンタルケアとパンクしていた私は、気分転換も含めて、赤ちゃんの接し方を教えてくれる幼児教室へ見学に行き、試しに入会してみることにしました。

生後~2歳の幼児教室

当時息子が発達障害だと知らなかった自分が選んだ最初の幼児教室が、「大当たり」だったと今でも思います。

理由は3つあります!

1つ目:ベビーマッサージがある

松島先生の「療育整体」やその他発達障害関連の本を色々読んできましたが、皮膚からの刺激がいかに神経に有効かを本当に実感しています。

もしベビーマッサージのない幼児教室に通っていたら、感覚鈍麻の息子はもっと後退していただろうと思います。

2つ目:親子の関わり方の勉強時間がある&学習が1番の目的ではない

私の通った幼児教室では、10分程子供の月齢発達とそこへの関わり方の勉強会の時間がありました。

子供達がどんな行動をするか、どんな困ったことが起こりうるか、その際にどう言葉をかけ、どう接するか。

これを教えてもらったのは、本当に良かった!!!

このお陰で、息子は自己評価が高い子に育ったと思います。

息子はハイハイが始まると、その多動ぶりを発揮します。

この年頃の子供は、まだ椅子にじっと座れないことも多いので、我が子だけではありませんでしたが、先生は椅子に座ることを強制しませんでした。

先生の玩具教材を片っ端から引っ張り出し、授業中に教室内を徘徊していても、

「聞こえてるから大丈夫ですよ!」

「なんだろう?と思ってることは思う存分させてあげて」

と言って、息子を温かく見守ってくださいました。

先生のお陰で、他のお母さん達も自分の子供を注意することもなくおおらかで、子供達も楽しそうでした。

息子のあとについて、片付けて回るのは本当に大変でしたけど・・・

一番大切なのは子供自身が今感じている好奇心。この時期から大人の都合、大人のタイミングで出されたものをただ享受することが良いわけではない。

先生はこのスタンスでした。

全然座らない息子の事を相談した私に、今も深く刺さっている先生の言葉があります。

お子さんはおそらくこの先も座らないと思います。(発達障害を見抜いていたと思います)

何も考えず、大人しく座って言われたことだけやる子供と、自分で楽しいもの、興味あるものを見つけていける子供と、どちらが長い人生楽しめると思いますか。

お母さん、大変だと思いますが、どうかこの子の好奇心を潰さないように育ててください。

今でもこの言葉を時折思い出して、初心に返ります。
この幼児教室のお陰で、多動の息子を怒る事もなく、「好奇心いいね!」とポジティブに過ごしていました。

3つ目:親子運動、遊びの時間がある。

この時期の親子遊びには原子反射、感覚統合を含め、本当に人間の脳を鍛えるものが多くあります。

脳の機能は、発達ピラミッドの一番下から積みあがっていきます。一番下段が育っていないのに、学習ばかりをこの時期に入れ込むのは発達順序を間違えてこじらせることになります。

以前幼稚園の選び方の記事にも書きましたが、土台の感覚を入れ込むことが大切です。小学3年生の息子にも今一番下段のアプローチをしています。

この時期通う幼児教室でしたら、子供と遊ぶ取組みとスペースが確保されている幼児教室をお勧めします。

この時期、座学の学習指導のみの幼児教室はおすすめしません

3歳以降

幼児教室を変える

転機がやってきたのは3歳の頃です。

きっかけは、お世話になっていた先生が退職され、厳しい指導の先生に変わったからです。

以前の先生の指導を支持していたお母さん達はここで一斉に抜けていきました。

幼児教室の中でも合う先生と合わない先生がいます。子供のためにも、違和感を感じたら我慢しない。

私も少し勉強感が強めの幼児教室へ異動しました。

3歳までに感覚遊びを親子で学び、しっかり入れ込んだ後は、座学にシフトしてもいいと思います。

3歳ですと、親子で一緒に教室に入って座学というスタイルになります。

新しい幼児教室

私も息子と一緒に教室に入り、座っているようにうながしたり、なだめたりしながら参加しました。毎回汗だく・・・

数、言葉、記憶、手遊び、歌等、目の前に次々と楽しい教材がやってくるので、多動の息子に向いていました。また幼児教室のお陰で、小学校1年生をスムーズにスタートすることができ、担任の先生から

「言葉をとてもよく知っていますが、どんな取り組みをされていましたか?」

と聞かれました。

何人か先生を変えて授業を受けてみて、相性のいい先生を見つけることが大切です。

話す速度・教材を出すタイミング・間の使い方・・・先生によって子供の集中力は全然違います。

私は、息子の特性やこだわりが強く出た際、それに迎合するのではなく、冷静かつ穏やかに対応できる先生に出会えました。

4歳後半~5歳になると親子離れての集団授業へ移行しますが、息子には心配な点も多かったので、先生と相談し、幼児教室の空き時間を使って、個人指導してもらうことで継続することが出来ました。

療育と幼児教室

現在、幼児教室が同じ教材を使って、そのまま療育施設を経営しているものもあります。

息子の担当医監修の療育施設が行っていることは、通っていた幼児教室とほぼ同じ内容でした。

この時期のアプローチに健常児も障害児も大きな違いはないということです。

ただ、何のアプローチを増やすかというカスタマイズは違ってくると思います。

幼児教育がいかに脳にとって大切かということですね。

子供にどんなアプローチをするか迷ってしまうという方は、幼児教室をお試ししてみることをお勧めします。

最後までお読みいただきありがとうございました。

どなたかの参考になりましたら幸いです。

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この記事を書いた人

更年期突入の40代後半。

2024年現在、小学3年生の自閉症スペクトラムの男の子(1名)の母親業をしております。

ASD&ADHD
汚言症
低身長自費治療

これと向き合う為、今までトライしてきたもの数知れず。失敗してきたもの数知れず。
戦場のような我が家のトライ&エラーの記録です。

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